病院での初期診療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 02:55 UTC 版)
詳細は「外傷初期診療ガイドライン日本版」を参照 外傷部より末梢のPMSの確認をする。これはパルス(脈が触れるか、皮膚の色は大丈夫か)、運動、知覚の神経は保たれているかを確認することである。指の外傷の場合は爪の圧迫にてパルスの確認をする。 明らかな骨折以外にほかの外傷がないかの確認を常にする。特に手足の骨折を見逃しやすい。 下肢の大きな骨折がある場合は骨盤外傷の可能性がある。踵骨骨折があるときは脊椎圧迫骨折の可能性がある。また車にはねられた時はワドルの三徴というものが知られている。まずにバンパーによって下肢外傷が起こり、ボンネットで胸部外傷、最後に道路に転んで頭部外傷というプロセスをたどることが多い。この部位は入念に調べる必要がある。 四肢を動かして骨折部に音がした場合、その音を再現しようとはしない。X線写真で確認をするべきである。 骨折の症状は変形、短縮、腫脹であり患者は患肢を使おうとしないのが特徴である。触診をすると必ず骨折部に一致して圧痛がある。変形や短縮を見つける方法は左右の比較をすることである。骨折があってもその末梢が機能することは多い。機能障害は必発ではない。だから固定をしなければならないのである。 X線写真は最低で2方向は撮らないと外傷を評価したことにならない。
※この「病院での初期診療」の解説は、「外傷」の解説の一部です。
「病院での初期診療」を含む「外傷」の記事については、「外傷」の概要を参照ください。
- 病院での初期診療のページへのリンク