踵骨骨折
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/26 13:22 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動Calcaneal fracture | |
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別称 | Heel bone fracture,[1] lover's fracture, Don Juan fracture |
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X-ray of a fractured calcaneus | |
診療科 | Orthopedics, emergency medicine |
症候学 | Pain, bruising, trouble walking, deformity of the heel[1] |
原因 | Landing on the feet following a fall from a height, motor vehicle collision[2][1] |
診断法 | Based on symptoms, X-rays, CT scan[1] |
合併症 | Arthritis, decreased range of motion of the foot[1] |
使用する医薬品 | NSAIDs, opioids[1] |
治療 | Casting, surgery[1] |
予後 | 3 month to 2 year recovery[1] |
頻度 | ~2% of fractures[2] |
踵骨骨折(しょうこつこっせつ)とは踵骨が骨折した状態のことである[1]。 症状は踵の痛み、痣、歩行の困難、変形である[1]。股関節の骨折または脊椎の骨折と関連付けられることがある[1]。
原因と診断
踵骨骨折のよくある原因は高所から落下した際の足からの着地、または交通事故である[2][1]。症状は診察とX線またはCTスキャンによって診断される[1]。
治療
折れた部分の骨が正常の位置からずれていない場合の治療はギプスをして8週間ほど体重をかけないように安静することである[1]。折れた部分の骨が正常の位置からずれている場合は一般的に手術による治療が必要である[1]。 骨を正常の位置に戻すこで治療の結果が改善する[2]。皮膚に損傷がない場合は数日間手術を延期することができる[1]。
疾学と予後
骨折の約2%は踵骨骨折であるが、足根骨の骨折の約60%は踵骨骨折である[2]。正常の位置に戻された骨折は3ヵ月ほどで完治するが重度の骨折は完治するのに2年ほど掛かることがある[1]。関節炎や足の可動範囲の減少などの後遺症が残る場合がある[1]。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r “Calcaneus (Heel Bone) Fractures-OrthoInfo - AAOS”. orthoinfo.aaos.org (2016年1月). 2017年6月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e Palmersheim, K; Hines, B; Olsen, BL (April 2012). “Calcaneal fractures: update on current treatments.”. Clinics in podiatric medicine and surgery 29 (2): 205–20, vii. doi:10.1016/j.cpm.2012.01.007. PMID 22424485.
踵骨骨折
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/19 03:19 UTC 版)
高いところから固い地面に着地した時などにおこる。老人ではわずかな段差があるだけで起こすことがある。踵を痛がり、踵をついて歩けないとなれば本症を疑う。踵がはれ上がり、数日後には土踏まずのところに皮下出血ができるのが特徴的である。踵骨骨折を起こすときは尻もちをつき脊椎圧迫骨折を合併することが多いのでそれらの検索を行うのが良い。画像診断では正面、側面のほかにアントンセン撮影を追加するべきである。これは距骨と踵骨の関節面が保たれているのか調べるための画像検査である。治療は麻酔下の整復(力ずくでくっつける)で固定する。
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