病原性への関与
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/24 16:46 UTC 版)
「エルシニアバクチン」の記事における「病原性への関与」の解説
エルシニアバクチンは細菌に栄養源として鉄を供給する。また、宿主タンパク質に結合している金属を感染菌に移動させる。エルシニアバクチンのような高親和性の鉄キレート剤は病原菌の宿主内での増殖を促進し、全身病原性を与える。高親和性の鉄キレート剤無しではエルシニア属の腺ペスト病原菌は中程度の局所的な症状しか呈さない。 エルシニアバクチンが鉄と配位結合すると、エルシニアバクチンーFe3+複合体は、特定の細菌の外膜にあるTonB-依存受容体のFyuA (Psn)を認識し、膜中タンパク質の援助により細胞質へと取り込まれる。
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