病原性ウイルス融合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 09:25 UTC 版)
「膜融合タンパク質」の記事における「病原性ウイルス融合」の解説
エンベロープ型ウイルスは、融合タンパク質(Fと記す)に運動エネルギーを蓄積することで、2つの細胞膜を融合するという熱力学的な障壁を容易に克服する。Fタンパク質は、宿主細胞の表面に独立して発現することができ、(1)感染細胞を駆動して隣接細胞と融合させてシンシチウム(合胞体)を形成するか、(2)感染細胞から出芽したビリオンに組み込まれ、宿主細胞から細胞膜を完全に解放するか、のいずれかを可能にする。Fタンパク質の中には、単独で融合を促進するものもあれば、宿主因子と相互作用するものもある。Fタンパク質は、融合のメカニズムによって4つのグループに分類される。
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