番号の登録されたハレー型彗星
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 08:00 UTC 版)
「ハレー型彗星」の記事における「番号の登録されたハレー型彗星」の解説
ハレー彗星 (1P/Halley) ハレー型彗星の最も代表的な例でハレー型彗星の名前のもとにもなっている。公転周期は75.3年。軌道傾斜角が162 °であるため逆行軌道になっている。ティスラン・パラメータは-0.6であるがこれはティスラン・パラメータを求める式にはcosiがあり、cosi<0であるためである。 タットル彗星 (8P/Tuttle) 公転周期13.6年の彗星。公転周期により分類する方法では木星族彗星になるが、ティスラン・パラメータにより分類する方法では1.601であるためハレー型彗星となる。 ポンス・ブルックス彗星 (12P/Pons-Brooks) 公転周期が70年のハレー型彗星。逆行軌道ではないが軌道傾斜角は74.7 °と大きい。その他軌道要素の関係で木星とはあまり接近することがなく、木星との最小交差距離は2.00 auもある。 オルバース彗星 (13P/Olbers) 公転周期が69.5年のハレー型彗星。軌道傾斜角は44.6 °でティスラン・パラメータは1.249。 ヴェストファール彗星 (20D/Westphal) 公転周期が61.9年のハレー型彗星。軌道傾斜角は40.1 °、ティスラン・パラメータは1.361であるが、1976年の回帰では観測されず、もし存在しているならば2038年に回帰してくると予測されている。 ブローセン・メトカーフ彗星 (23P/Brorsen-Metcalf) 公転周期が75.2年のハレー型彗星。軌道傾斜角は19.3 °と小さい。ティスラン・パラメータは1.109である。 クロンメリン彗星 (27P/Crommelin) 公転周期28.1年のハレー型彗星。軌道傾斜角は29.0 °、ティスラン・パラメータは1.483である。 ハーシェル・リゴレー彗星 (35P/Herschel-Rigollet) 公転周期が155年と短周期彗星の中では比較的公転周期が長い彗星。公転周期が長いため、1788年と1939年の回帰でしか観測されていない。次回は2092年に回帰すると予測されている。推定では軌道傾斜角は64 °、ティスラン・パラメータは0.644である。 ステファン・オテルマ彗星 (38P/Stephan-Oterma) 公転周期が37.9年のハレー型彗星。軌道傾斜角が18.4 °と小さいため、ティスラン・パラメータは1.891と大きい。 テンペル・タットル彗星 (55P/Tempel-Tuttle) 公転周期33.2年のハレー型彗星。軌道傾斜角が162.5 °でハレー彗星と近く、逆行軌道である。ティスラン・パラメータも0.64とハレー彗星に近い。 マックホルツ第1彗星(英語版) (96P/Machholz 1) 公転周期5.28年の周期彗星。タットル彗星と同様に公転周期により分類すると木星族彗星になるが、ティスラン・パラメータで分類すると1.941であるためハレー型彗星に分類される。 スイフト・タットル彗星 (109P/Swift-Tuttle) 公転周期133.3年のハレー型彗星。軌道傾斜角は113.5 °であり、逆行軌道である。ティスラン・パラメータは-0.28である。 デビコ彗星(英語版) (122P/de Vico) 公転周期74.3年のハレー型彗星。軌道傾斜角は85.4 °で黄道面とほぼ垂直になっている。ティスラン・パラメータは0.375。 IRAS彗星 (126P/IRAS) 公転周期13.35年の周期彗星。タットル彗星と同様に公転周期で分類すると木星族彗星になるが、ティスラン・パラメータで分類すると1.966であるためハレー型彗星になる。 ハートレー・IRAS彗星(英語版) (161P/Hartley-IRAS) 公転周期21.5年のハレー型彗星。軌道傾斜角は95.7 °であり逆行軌道である。ティスラン・パラメータは0.540。 バーナード彗星 (177P/Barnard) 公転周期119.8年のハレー型彗星。軌道傾斜角は31.2 °、ティスラン・パラメータは1.317である。公転周期が長く、1889年の回帰と2006年の回帰でしか観測されていない。 262P/McNaught-Russell 公転周期18.3年の周期彗星。公転周期による分類では木星族彗星、ティスラン・パラメータによる分類では1.918であるためハレー型彗星になる。 ポンス・ガンバール彗星(英語版) (273P/Pons-Gambart) 公転周期188.1年のハレー型彗星。軌道傾斜角が136.4 °で逆行軌道である。ティスラン・パラメータは-0.645である。現状では番号が付いたハレー型彗星の中では最も公転周期が長く、これまでに1827年の回帰と2012年の回帰しか観測されていない。 318P/McNaught-Hartley 公転周期20.66年のハレー型彗星。ティスラン・パラメータによる分類では2.380であるため木星族彗星に分類される。 LINEAR彗星 (333P/LINEAR) 公転周期8.68年の周期彗星。公転周期による分類では木星族彗星、ティスラン・パラメータによる分類では0.418であるためハレー型彗星になる。 SOHO彗星 (342P/SOHO) 公転周期5.31年の周期彗星。公転周期による分類では木星族彗星、ティスラン・パラメータによる分類では1.986であるためハレー型彗星になる。 サイディング・スプリング彗星 (389P/Siding Spring) 公転周期13.32年の周期彗星。公転周期による分類では木星族彗星、ティスラン・パラメータによる分類では-0.461であるためハレー型彗星になる。 小林彗星 (440P/Kobayashi) 公転周期25.13年の周期彗星。ティスラン・パラメータによる分類では2.241のため木星族彗星。公転周期による分類ではハレー型彗星になる。
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