男女共通種目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/03 02:34 UTC 版)
FR3×40、R3×40(50mライフル3姿勢) スモールボアライフルを使用し、伏射・立射・膝射の三姿勢で争われる競技である。満点は10点×120発で1200点となっている。競技形式は予選や本選では、2時間45分の競技時間の間に膝射40発・伏射40発・立射40発を撃ち、本選の点数で上位8名の選手がファイナルに進出する。次に、ファイナルの競技形式であるが200秒で膝射を5発撃つことを3度繰り返し、姿勢転換の時間を挟んで150秒で伏射を5発撃つことを3度繰り返す。そして姿勢転換の時間を挟んで250秒で立射を5発撃つことを繰り返し、40発目で7位と8位が脱落する。以降50秒で1発づつ撃ち、1発ごとに残った選手のうち最下位の選手が脱落していくことで順位が決定される。同点である場合はシュートオフで順位が決定される。この種目は、競技時間が試射の時間を含めると3時間と長く、もっとも過酷な種目である。。2020年6月現在の日本記録は男子が1181点、女子が1177点であり、世界記録は男子が1188点、女子が1185点である。 FR60PR、R60PR(50mライフル伏射) スモールボアライフルを使用し、伏射で争われる競技である。満点は10.9点×60発で654点となっている。競技形式はISSFの大会や日本ライフル射撃協会が指定するG2以上の大会では国体のライフル射撃競技を除いて本選のみである。50分の競技時間の間に10発を1シリーズとして合計6シリーズで60発を撃ち、本選の点数で順位を決定する。本選の点数が同点となった場合は、最終シリーズの点数が高かった方を上の順位とする。この競技は安定した姿勢で行われるため高得点が出やすく、1発のミスが大きく響く種目である。国内大会では男女混合で行われることが多い。2020年6月現在の日本記録は男子が629.1点、女子が624.4点であり、世界記録は男子が633.0点、女子が628.5点である。2016年リオデジャネイロオリンピックまでは男子のみオリンピック種目として採用されていたが2020年東京オリンピックより除外された。 AR60、AR60W(10mエアライフル) 立射で争われる競技である。満点は10.9点×60発で654点となっている。競技形式は予選や本選では、1時間15分の競技時間の間に10発を1シリーズとして合計6シリーズで60発を撃ち、本選の点数で上位8名の選手がファイナルに進出する。本選の点数が同点となった場合は、最終シリーズの点数が高かった方を上の順位とする。次に、ファイナルの競技形式であるが250秒で5発撃つことを2度繰り返し、次に50秒で1発ずつ撃つ。そして合計12発目を撃ち終わると8位が脱落する。以降2発ずつ撃ち終わったときに残った選手のうち最下位の選手が脱落していくことを繰り返して順位が決定される。同点である場合はシュートオフで順位が決定される。この競技は、立射という不安定な姿勢から高精度の射撃を要求される難易度の高い種目である。2020年6月現在の日本記録は男子が631.7点、女子が630.0点であり世界記録は男子が633.5点、女子が634.0点となっている。
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