用いる抗がん剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 17:51 UTC 版)
5-FU フルオロウラシル(商品名5-FUなど)はピリミジン拮抗剤であり、チミジル酸合成酵素を阻害することでS期特異的にDNA合成阻害をする。 l-LV レボホリナート(l-LV、商品名アイソボリンなど)はフルオロウラシルの効果を増強させる。ピリミジン拮抗剤とチミジル酸酵素の結合をより強固にする作用がある。 LV ロイコボリン(LV、別名ホリナート、商品名ロイコボリンなど)の光学活性体(l体)がl-LVである。効果や作用機序はl-LVの説明を参照。LVの効力はl-LVの1/2に相当する。投与はl-LVの場合に比べ倍量となる。なお、日本においては、結腸・直腸癌に対してLVを使い5-FUの効力を増強させる方法は承認されていないのでLVの代わりにl-LVを使うが、海外ではLVを使うことが多い。 L-OHP オキサリプラチン(L-OHP、商品名エルプラットなど)は白金製剤でありDNA鎖内および鎖間の両者に白金とDNAのクロスリンクを形成しDNAの複製および転写を阻害する。海外では大腸癌に対する有効性が示されており、stageⅡ、Ⅲの大腸癌に対してもFOLFOXとして用いることがある。副作用に末梢神経障害がある。
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