産地による条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 09:16 UTC 版)
馬産の保護を目的に、外国産馬の出走は制限が行われている。 中央競馬では競馬番組一般事項によって、記号化している。 混合競走(記号は○の中に混合。インターネット上では(混合)と記載されることが多い)内国産馬に加えて、外国産馬(○の中に外、同(外))が混合して出走可能な競走。 国際競走(○の中に国際、同(国際))内国産馬に加えて、外国産馬と日本国外の厩舎に所属する競走馬(□の中に外、同[外])が混合して出走可能な競走。 逆にいえば混合競走でも国際競走でもない競走は内国産馬のみが出走可能な競走ということになる。ただし、2009年までのクラシック5競走は混合競走でも国際競走でもないが特例として頭数制限付きで外国産馬も出走できた。なお上級競走に行くほど、内国産馬限定戦の割合は少なくなる。 地方競馬ではおおむね制限が緩い。ホッカイドウ競馬はかつては外国産馬の出走を一切認めていなかったが段階的に開放され、2012年現在では2歳限定戦(ただしホッカイドウ競馬主催の交流競走で他地区所属の外国産馬は出走できる)をのぞくすべての競走で外国産馬が出走可能である。ダートグレード競走はブリーダーズゴールドカップが2005年まで内国産馬限定競走であった。 このほか、各地区の馬産振興を目的に以下のような産地による限定戦が存在する。 東北産馬限定 岩手競馬では、「銀河賞」として東北産馬限定競走が行われている。2006年はマイルチャンピオンシップ南部杯開催当日の10月9日に実施された。 千葉県産馬限定 南関東公営競馬に属する船橋競馬場では、「下総特別」として千葉県産馬限定競走が行われていた。 九州産馬限定 中央競馬の小倉競馬場と地方競馬の佐賀競馬場で行われる。代表的な競走として「ひまわり賞」「たんぽぽ賞」「霧島賞」がある。 また、ばんえい競馬では重賞競走「ヤングチャンピオンシップ」のトライアル競走として北海道内をさらに分割した産地限定競走(総称して「ばんえい甲子園」)が行われている。 産地による制限は日本以外の諸国でも行われる。とくにカナダの三冠競走はカナダ産限定として知られる。
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