生物層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 07:31 UTC 版)
「シャンタル諸島国立公園」が2013年に制定され、同年WWFー世界自然保護基金と国内外の保護研究者達の協力の下、同国内では初の鯨類保護区となる「マガダン州海洋生物保護区」も設立された。 保護区の名にふさわしく、非常に多様な生物層が見られ、陸海空の貴重な動物類が共存している。鳥類ではシマフクロウやオオワシ、シベリアライチョウやミサゴ、アオシギ、シロハヤブサ、アカエリカイツブリ、ナベコウ、エトピリカなど240種が確認されている。ヒグマやアカギツネ、カリブーやトナカイ、クロテンをはじめとするテン属、ユーラシアカワウソなどの陸生哺乳類が、人間を恐れる事が少なく頻繁に海岸に寄ってくる。 磯にはアゴヒゲアザラシやゴマフアザラシ、ゼニガタアザラシ、トド、ラッコなどが休息し、流氷と共にクラカケアザラシが現れる事もある。また、人間の影響が少ないこの地では海岸から数m の距離にまで鯨類が接近してくる。ミンククジラやシャチ、ネズミイルカもよく見られるが、何よりも絶滅危惧な種類が頻繁に陸付近に現れる事が特徴である。これらはホッキョククジラ、セミクジラ、ニシコククジラ、ベルーガ等であり、どれもが極めて貴重である。陸上から観察する少人数制の観察事業も始まっている。 川ではチョウザメやサケ、マス科など数多くの魚類が見られる。
※この「生物層」の解説は、「シャンタル諸島」の解説の一部です。
「生物層」を含む「シャンタル諸島」の記事については、「シャンタル諸島」の概要を参照ください。
- 生物層のページへのリンク