生涯・逸話とは? わかりやすく解説

生涯・逸話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 14:12 UTC 版)

エンペドクレス」の記事における「生涯・逸話」の解説

名家出身で、彼の祖父紀元前496年行われたオリンピア競技競馬)で優勝した。彼自身優勝したことがあるようである。ピタゴラス学派学びパルメニデス教え受けた強風アクラガスの町をおそった時、エンペドクレス人々ロバの皮たくさんの革袋を作らせた。それを周囲山の尾根にはり巡らせ風を鎮めた。それから人々彼のことを「風を封じる人」と呼んだエンペドクレス自由精神重んじ権力屈しなかったという。執政官一人から食事招かれた時、賓客たちのなかに評議会監督官がいた。その男座長指名されると、他の賓客たちに酒を飲み干すか、頭にそそぎかけることを強要した。その振る舞い見たエンペドクレスは、翌日その男法廷告発し有罪とさせた。 ある時セリヌスという町の住人が、付近流れ汚染された川から広がった疫病悩まされていた。それを聞いたエンペドクレスは、私財なげうって土木工事行い別の川の流れ汚染された川に引き込み中和させて疫病鎮めたという。 金冠を頭に戴き紫色の衣に金のベルト巻いてデルポイ花冠携えて都市巡り歩いたという。 「ひとりの知者も見いだせない」と語る人に対してこう答えた。「もっともだ知者見いだすには、まずその人自身知者なければならないからね」 エンペドクレス死については、エトナ山火口飛び込んで死んだ馬車から落ちた際に骨折しそれがもとで死んだ、などの説が残されているが真偽はっきりしないフリードリヒ・ヘルダーリンは神と一体となるためエトナ山飛び込み自死遂げたという説を主題未完戯曲エンペドクレス』を創作したホラティウスもその『詩論』でこの説について言及し(第465行)「詩人たちに自決権利許せよ」(sit ius liceatque perire poetis) と謳っている。

※この「生涯・逸話」の解説は、「エンペドクレス」の解説の一部です。
「生涯・逸話」を含む「エンペドクレス」の記事については、「エンペドクレス」の概要を参照ください。

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