生殖器官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 05:23 UTC 版)
クモは真の交尾を行わず、雄は生殖孔から出した精子を通常は精網と呼ばれる糸で出来た小さな容器に出し、これを触肢の先端に取り、これを雌の生殖孔に注入する、という形を取る。そのために雄成体の触肢には触肢器官と呼ばれる精子を蓄え、それを注入するための構造が発達し、雌成体ではこの注入のための構造を受け入れる雌性生殖器と呼ばれる構造が出来る。 雄の触肢器官はその主要部分を生殖球と呼び、その内部には容精体と呼ばれる精子を貯蔵する構造があり、その周囲には精子を送り出すための構造などが付随する。送り出された精子は栓子(移精針)と呼ばれる突起の先端から雌の生殖孔に送り込まれる。またその周囲には様々な瘤や溝などが発達し、これは雌の外性器とも対応して分類学的にも重要な特徴とされる。ハラフシグモ亜目のものでは触肢器官はそのものは主要部分を残して単純化しており、その周囲の突起などが特殊な形で発達している。それに対し、トタテグモ下目ではその構造が比較的単純で、普通の触肢の先端にスポイトのような触肢器官本体が着いているような外見となる。このような構造はクモ下目のものの一部でも見られるが、多くのものではそれらを覆う楯板などの構造が発達する。 雌の生殖器は腹部下面の前の方にあるが、ハラフシグモ亜目、トタテグモ下目ではその部分に押すの栓子を挿入し、また卵の出てくる生殖孔があり、外部には複雑な構造はない。それに対して本群ではトタテグモ下目と同様な構造のものもあるが、多くのものでは栓子の挿入される挿入口と別に産卵口が形成され、その外側にキチン質化した複雑な構造である外雌器が形成される。
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生殖器官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 20:28 UTC 版)
頭足類は雌雄異体で、生殖器官は雌雄で異なる。生殖器官は生殖巣(せいしょくそう、gonad)と生殖輸管(せいしょくゆかん、gonoduct)からなり、頭足類の生殖輸管は左側にしかない。開口部は生殖門(せいしょくもん、genital opening)と呼ばれる。
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