生態系にて果たす役割とは? わかりやすく解説

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生態系にて果たす役割

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 20:58 UTC 版)

ハリガネムシ」の記事における「生態系にて果たす役割」の解説

寄生虫であるハリガネムシ河川飛び込ませた宿主であるカマドウマキリギリス類は、イワナヤマメアマゴなど、渓流に住む河川サケ科魚類貴重なエネルギー源となっている。神戸大学大学院理学研究科准教授佐藤拓哉らによる調査結果では、渓流サケ科年間に得る総エネルギー量の約6割を、秋の3か月程度に川に飛び込む寄生されカマドウマ占めている。カマドウマなど陸のが川の中に入ってくることで、川の水昆虫はあまり食べられなくなり水生昆虫類の餌である現存量減り落ち葉分解速度促進されるカマドウマ飛びませないようにすると水生昆虫食べるようになり、その結果増え落ち葉分解が遅れ、生態系変わってしまった。佐藤らは、ハリガネムシのような寄生虫森林河川生態系影響およぼしていることを、世界で初め実証した。 なお、このような経緯の中でハリガネムシ一緒に食われる例もあるが、その数は少ないという。これは宿主昆虫水中入ってすぐに脱出が行われることにより、またいったんは喰われた場合も口やから脱出することも出来るので、宿主と共に喰われてしまう例は少ないらしい。その点でハリガネムシの受ける害は多くない。さらに宿主昆虫が食うことで水生昆虫減少しないことは、ハリガネムシにとっては翌年生まれた幼生侵入する中間宿主多数存在することを意味するので、むしろ利益となると思われるハリガネムシ寄生する昆虫が川に落ちるのは、主にゴミムシ寄生する北海道では6-7月頃ピークで、本州では秋である。

※この「生態系にて果たす役割」の解説は、「ハリガネムシ」の解説の一部です。
「生態系にて果たす役割」を含む「ハリガネムシ」の記事については、「ハリガネムシ」の概要を参照ください。

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