生息環境・習性など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 21:42 UTC 版)
「リュウキュウハグロトンボ」の記事における「生息環境・習性など」の解説
山間の森林に囲まれた渓流、川岸に植物が多い清流に生息する。幼虫は枯れ枝や枯れ葉など植物遺体が多く沈んだ縁やよどみでそれらに捕まって生活する。 成虫は沖縄本島では2月から12月下旬まで見られる。未成熟個体は水流に隣接する森林内に多く見られ、林床の草むらなどにいることが多く、しばしばまとまって多数が見られる。成熟した雄は流れの上に1.2-3.5m程度の大きさの縄張りを作る。その中で川岸の草や水面から出た石の上などに静止し、時折縄張り内の水面上をパトロールする。雄が侵入したときには激しく追尾する。成虫の活動時間は朝から夕方の薄暗くなるまでと長時間にわたるが、摂食は主として朝と夕方に行われ、縄張り行動や配偶行動、産卵などは日中に行われる。 雌は単独で産卵する。卵は水中の植物の水面近くの組織内、あるいは浅いところにある朽ち木の中に生み付けられる。しばしば水中に潜水して産卵することも見られ、45分間も潜水していた記録がある。雄は雌の産卵中は警護をし、あるいは雌に産卵を促すこともある。
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