生息環境の変化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/11 06:27 UTC 版)
この150年ほどの間に、主にリバーレッドガムツリーからなる数十〜百万本以上の沈木がマーレー・ダーリング川流域の下流域から取り除かれてきた。このような大規模な沈木の除去によって、マーレーコッドと川の生態系は破壊的な影響を受けた。沈木はマーレーコッドにとって非常に重要な生息地であり、産卵場所でもある。沈木はまた下流域の生態系において非常に重要な機能を果たしている。主に砂泥から構成される下流域の水路底にあって数少ない堅い底質の一つとして、沈木はバイオフィルムの形成や小型の無脊椎動物の生息、水流中における全般的な生産性に関わる重要な場所である。 植生の変化と牛の放牧によって荒れた河岸から流入する泥は淀みを埋め、川の生態系を悪化させてマーレーコッドの生息に適さないものに変えてしまう。川辺の植生が失われることによって、泥の堆積と生態系の様々な悪化はよりいっそう酷くなる。
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