生地の風合い用語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 22:15 UTC 版)
生地に使われる場合、以下のように標準化された用語がある。 こし (Stiffness) 触って得られる可撓性、反撥力、弾性のある充実した感覚。たとえば、弾力性のある繊維や糸で構成されている、また適度に高い密度の布の持つ感覚である。 はり (Anti-drape stiffness) 張る性質で、やはり曲げ硬さが主であるが、弾力性の有無は問題にしない。 ぬめり (Smoothness) 細くて柔らかいウールの繊維からもたらされる、なめらかさ、しなやかさ、柔らかさの混じった感覚で、毛質の良さからくる柔らかさをいう。曲げ柔らかさ、なめらかさ、なめらかな曲げの手触りから、ころびの良さ、そして曲げにおける弾力的な性質によって判断する。 ふくらみ (Fullness and softness) かさ高でよくこなれた、ふくよかな布の感覚である。圧縮に弾力性があり、曖昧を伴う厚み感である。 しゃり (Crispness) 粗く硬い繊維や強撚の糸から生まれる、触ってしゃりしゃりとした感覚。たとえば、ポーラ地に強く現れる感覚をいう。主として布の表面の感覚である。布のすべての種類の剛さがこの感覚を助長する。 きしみ (Scrooping feeling) きしむ感覚。絹繊維がこの感覚を強くもっている。 しなやかさ (Flexibility with soft feeling) やわらかく、ドレープ性を加味し、触ってなめらかな感覚を含んだ総合風合い。これは基本風合いではないが、準基本風合いで婦人用薄手布の性質を表現するのに重要なものとして加えられている。 ソフトさ (Soft feeling) かさ高さ、曲げやわらかさ、なめらかさの混じったソフト感。準基本風合い。
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