琉球地方の両墓制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/20 04:43 UTC 版)
「洗骨#日本」および「風葬#日本の風葬」も参照 かつての琉球地方においては、洗骨の前後で墓所を移動するという形式の両墓制が存在した。これは親族の手による洗骨を経ることによって死者の穢れが浄化され、祖霊として成仏するという信仰に基づくものとされる。典型的な例では、遺体はまず後生(ぐそー=あの世の意)と呼ばれる不浄の地で風葬に付され、一定期間の後に洗骨を行い厨子甕(骨壷)に収められた後、別の地に設けられた共同墓地あるいは先祖代々の墓に葬られる。 ただし現在の沖縄・奄美においては、後生と詣り墓を分けることは行われていない。一部地域に残る風葬や土葬後に洗骨・改葬を行うケースでも、同じ墓所内で行われるのが通例である。
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