現代的な消費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 15:20 UTC 版)
カンガルー肉の食用はオーストラリアでは禁止されていたが、南オーストラリア州では1980年に、その他の州では1993年に解禁された。カンガルー肉はそれまでは入手困難だったが、オーストラリアでの合法化により利用が広まることになった。オーストラリアの多くのスーパーマーケットでは、様々な形でカンガルー肉が販売されており、ヒレ肉やステーキ用、挽肉、「カンガ・バンガ」と呼ばれるカンガルー肉を使ったソーセージなどが並ぶ。ただし、オーストラリア人を対象とした2008年の調査では、カンガルー肉を年に4回以上食べる人は、14.5%にとどまっている。オーストラリアでの年間消費量は約4000トンである。 カンガルー肉の輸出は、1959年から行われている。2007年には、55か国以上に輸出された。2008年時点では生産量の70%以上は輸出用となっており、ドイツやフランスなどのヨーロッパ市場で消費されている、イギリスでもスーパーマーケットで販売されている。2009年には、ロシアが最大の消費国となっており、主にソーセージ原料として、カンガルー肉生産量の70%を一国で輸入していた。ただし、2008年から2009年にかけて、ロシアは後述するような輸入規制を実施し、貿易量は激減している。ヨーロッパでの年間消費量は、2008年には約1万1千トンであった。日本にも輸入されているが、2008年までの年間消費量は15-20トン程度とごく少量である。 2008年には、カンガルー肉産業は、年間250-270万オーストラリア・ドルの規模に達しており、約4000人の雇用をオーストラリアで生んでいる。 カンガルー肉は、ドッグフードの原料にも使用されている。
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