現代の対立教皇たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 12:26 UTC 版)
中世のみならず、現代においても「教皇空位主義者」(Sedevacantist)と呼ばれるカトリック信徒を自称しながら、ローマ教皇を認めない一群の人々が自分たちの中から独自の教皇を立てることがある。彼らによって立てられた「教皇」を現代の対立教皇と呼ぶことができるかもしれない。 しかし、「教皇空位主義者」といっても教皇座を空位にしておくことを主張しているという意味ではなく、第2バチカン公会議以降のローマ教皇たちは正統な教皇ではないということを主張しているのである。そう考える彼らから見れば現在のローマの教皇座は「空位」であり、それゆえ自分たちが教皇を立てても差し支えないと考えている。 彼らは教皇ヨハネ23世およびパウロ6世のもとで第2バチカン公会議によって進められたカトリック教会の改革を一切認めないという立場に立つ。このような人々はトリエント・ミサとよばれる古い形式のミサのみをラテン語で行い、各国語で行う典礼行為を認めない。
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