王妃_(朝鮮)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 王妃_(朝鮮)の意味・解説 

王妃 (朝鮮)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 07:57 UTC 版)

王妃(ワンビ/おうひ)は、李氏朝鮮時代における王の正妃(正妻)の身位、またはその身位にある人をいう。王后。敬称は「殿下」であり、品階は定められていない。歴代の王妃については朝鮮王后の一覧を参照に。

居住する「中宮殿」から一般には、「中殿」と呼ばれ、その他には「国母」「内殿」「坤殿」「壼位」「壼極」「聖女」の異称がある。

概要

高麗時代には王妃(王后)の身位を持つ妻は複数存在した。李氏朝鮮においても、初代太祖には郷妻・神懿王后と京妻・神徳王后(郷里にいる正妻と都にいる第二夫人)がおり、両者の差はそれほど大きくなかった。しかし、神懿王后の子の太宗により、正妻と側妻を区別する命令がなされたため、正妃とその他後宮との差は歴然とされ、王子女の嫡庶も厳格な区別がされるようになった。

王妃の座に就く事例は様々であったが、基本的には、王や王世子が婚姻する年齢になると国が禁婚令を発効し、妃選びの揀択の手続きを経て、冊立されるのが通例である(夫が王世子の場合、世子嬪に冊封され、後に夫が王になるとそのまま王妃になる)。基本的に王妃が不在であることは避けられるため、王(世子)の存命中に王妃(世子嬪)が死去すると、揀択を経て新しく冊立されるか、後宮より昇格して冊立される。他に、王子の夫人であった者が、夫が王位に登極することでに王妃に冊立されたり、夫が王に追尊され冊立された事例がある。夫が即位し本人が世子嬪のまま没した場合は、王妃の位が追贈される。一時王妃であったものの後に降格された禧嬪張氏を除き、王妃はすべて両班出身である。

王妃が存命中に夫である王が崩御した場合は、王妃が大妃大王大妃に昇格することが慣例となっていた。居住する中宮殿は、景福宮が正宮の際には交泰殿となり、昌徳宮が正宮の際には大造殿となる。

1894年(高宗31年)12月17日に甲午更張の際にに対する事大体制を廃止し、独立して王室の儀式を自主国として格を上げ、称号を王后と王太后に改善し、敬称は陛下とした。[1]続いて1897年(光武元年)10月12日の大韓帝国が成立し、朝鮮国王が大韓帝国皇帝と格上げされると、王后も皇后に改称された。そして、1899年(光武3年)12月7日に太祖・荘祖・正祖・真宗・憲宗・哲宗などの王が皇帝に追尊された際、[2]その妃たちにも皇后の諡号が追尊された。

注釈

  1. ^ "高宗実録" 32卷 高宗31年12月17日 十七日。 總理大臣金弘集、內務大臣朴泳孝、學務大臣朴定陽、外務大臣金允植、度支大臣魚允中、農商大臣嚴世永、軍務大臣趙羲淵、法務大臣徐光範、工務署理大臣金嘉鎭奏: “王室尊稱, 謹具新式以入, 伏候聖裁。” 主上殿下稱大君主陛下, 依允, 王大妃殿下稱王太后陛下, 敬依, 王妃殿下稱王后陛下, 王世子邸下稱王太子殿下, 王世子嬪邸下稱王太子妃殿下, 箋稱表, 竝依允。
  2. ^ "高宗実録" 39卷 高宗36年12月77日。議政府, 以太祖大王廟號望‘太祖’【光啓于禩曰‘太’】‘元祖’【體人長民曰‘元’】‘藝祖’【諡法無】 帝號望‘高皇帝’【肇紀立極曰‘高’】‘純皇帝’【德業粹備曰‘純’】‘烈皇帝’【鴻墓式廓曰‘烈’】 神懿王后諡號望‘高皇后’、‘純皇后’、‘烈皇后’, 神德王后諡號望‘高皇后’、‘純皇后’、‘烈皇后’, 莊宗大王廟號望‘莊祖’【德盛禮恭曰‘莊’】‘光祖’【能紹前業曰‘光’】‘興祖’【聖圖丕振曰‘興’】 帝號望‘懿皇帝’【聖神魂美曰‘懿’】‘昭皇帝’【明德有勞曰‘昭’】‘哲皇帝’【明知淵深曰‘哲’】 獻敬王后諡號望‘懿皇后’、‘昭皇后’、‘哲皇后’, 正宗大王廟號望‘正祖’【內外賓服曰‘正’】‘聖祖’【峻德垂統曰‘聖’】‘敬祖’【戒愼幾薇曰‘敬’】 帝號望‘宣皇帝’【政敎廣布曰‘宣’】‘裕皇帝’【仁聖佑啓曰‘裕’】‘元皇帝’【體人長民曰‘元’】 孝懿王后諡號望、‘宣皇后’、‘裕皇后’、‘元皇后’, 純祖大王廟號望純祖【德業粹備曰‘純’】‘熙祖’【敬德光輝曰‘熙’】‘肅祖’【法度修明曰‘肅’】 帝號望‘肅皇帝’【上岡】‘淳皇帝’【諡法無】‘寧皇帝’【中外向化曰‘寧’】 純元王后諡號望‘肅皇后’、‘淳皇后’、‘寧皇后’, 翼宗大王廟號望‘文祖’【經天緯地曰‘文’】‘德祖’【澤及遐外曰‘德’】‘康祖’【奠安四海曰‘廉’】 帝號望‘翼皇帝’【愛民好治曰‘翼’】‘章皇帝’【法度大明曰‘章’】‘簡皇帝’【治興明肅曰‘簡’】 神貞王后諡號望‘翼皇后’、‘章皇后’、‘簡皇后’, 議定上奏。 竝首望敬依。 又以神貞王后尊號中‘翼謨’, 改以‘懿謨’, 議定上奏, 敬依。

「王妃 (朝鮮)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「王妃_(朝鮮)」の関連用語

王妃_(朝鮮)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



王妃_(朝鮮)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの王妃 (朝鮮) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS