狭義化の傾向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 08:19 UTC 版)
しかしながら、プリングルは20世紀の傾向の中では例外と思われる。1909年から1990年代までは、海賊の黄金時代はもっと狭くとる傾向にあった。早いところで1924年にフィリップ・ゴスが海賊行為の頂点の期間を「1680年から1730年」としている。ダグラス・ボッティングは1978年の彼の最も有名な著作『海賊』(タイムライフ社の船乗り(The Seafarers)シリーズの一冊)で黄金時代を「17世紀末から18世紀の四半世紀の終わりまでのほぼ30年間」とした。フランク・シェリーはそのすぐ後の1986年にボッティングの定義に従っている。マーカス・レディカー教授は1989年の学術論文で、黄金時代は1716年から1726年までにすぎないとした。アンガス・コンスタンは1998年にこの時代を1700年から1730年までと見なした。 黄金時代をもっとも短く解釈したのはコンスタンの2005年の著作『海賊の歴史』で、その中でコンスタンは以前の自分の定義を訂正し、1690年代から1730年代を黄金時代とすることは「不適当な」定義だとし、「海賊の横暴がもっとも酷かったのは1714年から1722年の8年間にすぎず、本当の黄金時代は「黄金の十年間(Golden Decade)」と呼ぶことすらできない」と結論づけた。
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