犬扶持
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 01:26 UTC 版)
「犬小屋 (江戸幕府)」の記事における「犬扶持」の解説
中野犬小屋の普請や修復のために徴収されたのが「犬扶持」(いぬぶち)で、江戸周辺農村に高100石当たり1石の割合で賦課され、米や金銭だけでなく、豆・藁・菰などさまざまな物品でも徴収された(『徳川太平記』)。 犬小屋の資材に使う矢来用の竹木が村高に応じて割り付けられ、中野の犬小屋まで村役人が付き添われて運搬された - 『民間省要』 相模国高座郡羽鳥村では、元禄8年11月に唐竹など1150本を、中野までの15里の道のりを12貫800文の駄賃を払って運び納入したと村役人が藤沢役所に報告した - 『藤沢市史』第三巻資料編 武蔵国多摩郡上清戸村では、元禄8年に中野の犬小屋の囲垣を造成するための植竹6110本を拠出。翌9年に金9両3分と銀13匁5分を代金として幕府から受け取り、竹納入の割合に応じて村民に分配した - 「村野氏年代記」『清瀬市史』 元禄12年(1699年)2月、武蔵国入間郡三ツ木(みつぎ)村(現・埼玉県狭山市)は、藁と菰の上納を命じられたが、現物ではなく「永二五文五分」の現金を納入した - 『入間市史』近世史料編
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