特設根拠地隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/03 10:01 UTC 版)
「特設」を冠さず、単に「根拠地隊」と呼ばれることが一般的である。仮根拠地(1932年以降は「前進根拠地」に改称)の防衛と付近海面の警衛のほか、測量や港務、通信をつかさどり、さらに必要に応じて艦隊の補給や修理、患者の診療等に関する事項も所管する。ここでいう前進根拠地とは、一方面の作戦のために策源地よりも敵方に進出して設けられた根拠地のことで、トラック泊地(チューク泊地)などが該当する。 司令部の編制は艦隊司令部に類似したもので、司令官の下に参謀長や参謀、副官が置かれている。隷下部隊としては(特設)防備隊や(特設)鎮守府特別陸戦隊、警備隊、(特設)航空隊、(特設)通信隊、(特設)掃海隊などを有するほか、任務に応じて所要の艦船が付属する。具体的な兵力は個々の根拠地隊ごとに異なる。 名称は所在地の地名または番号を冠する。代表的な例としては、沖縄戦に参加した沖縄方面根拠地隊や、カロリン諸島防衛のためにチューク島に置かれた第4根拠地隊、ブーゲンビル島のブインに置かれた第1根拠地隊などがある。
※この「特設根拠地隊」の解説は、「海軍根拠地隊」の解説の一部です。
「特設根拠地隊」を含む「海軍根拠地隊」の記事については、「海軍根拠地隊」の概要を参照ください。
- 特設根拠地隊のページへのリンク