特異日の原因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 05:56 UTC 版)
特異日が起こる原因については分かっておらず、幾つかの仮説が立てられている。 その一つに、地球外に原因を求めるものがある。彗星が太陽に接近して尾ができるのは、表面の物質が太陽の熱で気化し、太陽風や光圧で飛ばされるためであるが、そのため彗星の通過した後には細かな宇宙塵の帯が残る。彗星が地球の軌道を横切った場合は、地球は毎年ほぼ同じ時期に彗星の残した塵の帯の中を通ることになる。それは流星雨のような現象をもたらすと共に地球の天気現象にも影響し、それが特異日の原因となっているという説である。 また、地球内に原因を求める説もある。季節変化により、大気の大きな流れがある特別の日に急に変わることによって特異日が生ずる、という説である。 一方、直接的な原因は存在せず、単なる偶然であるという見方もある。サイコロの各目が出る確率が6分の1であるのはよく知られるが、それは多くの試行を行った場合のことで、少数回では特定の目が続けて出たり、集中したりすることがある。あるいは乱数表や、非常に優れた乱数であるとされる円周率でも、所々に特定の数が集中したり連続することが見られる。これを群発生と呼ぶが、特異日も同じであるとするものである ただし、上記のような説では、特異日について部分的に説明することはできるが、多様で数も多い特異日をすべてそれらの範疇に収めるのは難しく、結局原因については不明である。
※この「特異日の原因」の解説は、「特異日」の解説の一部です。
「特異日の原因」を含む「特異日」の記事については、「特異日」の概要を参照ください。
- 特異日の原因のページへのリンク