熱帯服
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 17:00 UTC 版)
「制服 (ナチス親衛隊)」の記事における「熱帯服」の解説
武装SSは北アフリカ戦線には従軍していないが、南ヨーロッパのバルカン戦線 (第二次世界大戦)には従軍しており、気温の高いギリシャでの戦闘において武装SS将兵たちは陸軍のコットン製の熱帯用野戦服を独自に調達して使用した。これがきっかけとなり、武装SS独自の熱帯服の開発がすすめられることとなった。 1942年から支給されるようになった武装SSの熱帯野戦服はドイツ軍ではなくイタリア軍の熱帯野戦服「サハリアーナ(Sahariana)」をモデルにして作られており、肩から胸を大きなフラップが覆っており、胸ポケットのボタンでとめる仕様になっていた。このフラップは放熱効果のために付けられていたという。素材は陸軍熱帯服と同じコットン製。前ボタンは4個で開襟して着用する。ボタンは洗濯に便利なよう着脱式になっている。1943年にはポケットのプリーツを省略したM43熱帯服が製作されるようになった。規定では熱帯服には肩章や鷲章は付けるが、襟章は付けないことになっていたが、襟章を付けている者も見られる。 熱帯服の登場とともに各種熱帯帽や熱帯シャツ、熱帯ズボン(半ズボンもあった)なども導入された。
※この「熱帯服」の解説は、「制服 (ナチス親衛隊)」の解説の一部です。
「熱帯服」を含む「制服 (ナチス親衛隊)」の記事については、「制服 (ナチス親衛隊)」の概要を参照ください。
- 熱帯服のページへのリンク