熱可塑性樹脂の射出成形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 06:58 UTC 版)
熱可塑性樹脂では樹脂を高温にして溶融させ、低温の金型に入れて固化させる。 一般的に、樹脂の融点あるいはガラス転移温度より50 - 150℃高い温度に加温される。これは、高分子特有の粘度を低下させるためである。しかし熱可塑性樹脂は、約200℃より分子鎖の酸化分解が始まると言われている。すなわち熱可塑性樹脂の射出成形では、樹脂を高温にできないため、温度と粘度のジレンマがつきまとう。 比較的早いサイクル(数秒 - 数十秒)で成形できる長所を持つ反面、樹脂粘度が高いので高速・高圧充填を必要とする欠点を持つ。
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