焼酒(しょうしゅ)
中国語焼酒(しゃおぢいう)から由来した焼酎の古い呼び名。中国では焼刀子ともいう。唐代の白楽天の詩に「焼酒初メテ開キ 琥珀香(こはくかん)バシ」とあり、同時代の雍陶(ようとう)は「成都ニ致ツテヨリ 焼酒熟ス」とうたい、中国白酒(ぱいちゅう)の唐代起源説のもととなった。当時焼酒は暖酒と同義語に用いられたのではないかという説もある。北宋の人田錫(でんしゃく)は『麹(きく)本草』で珍品として暹羅(しゃむろ)国(タイ)の焼酒を紹介し、元代に入ると『居家必用事類全集』に南蛮焼酒法の記述がある。明代では焼酒とともに火酒の名も現れるが、『本草綱目』にある焼酒の名が『本朝食鑑』や『食物本草』などに引用され、江戸時代の多くの書に焼酒と記されるようになったと思われる。焼酒とは酒を焼く、すなわち蒸留してつくったものを意味し、ブランデーの語源となったオランダ語のbrandewijn(ぶらんでうえいん)すなわち「焼いたワイン」に通じるものがある。
焼酒と同じ種類の言葉
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