無線メッシュネットワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/20 23:49 UTC 版)
「OLPC XO-1」の記事における「無線メッシュネットワーク」の解説
IEEE 802.11bサポートには、Wi-Fi “Extended Range”チップセットを使っている。消費電力を抑えるため、一般的な5.5Mbit/sや11Mbit/sよりも低速な最大2Mbit/sでの運用を選択した。通常の IEEE 802.11b システムはイーサネットと同様で、そのノードが関わるトラフィックのみを扱い、直接通信できないノード間の中継などは行わない。OLPC XO-1 では IEEE 802.11s を採用し、無線メッシュネットワークを構築する。 XO-1の電源を入れると、交信可能範囲内の他のXO-1と Peer to Peer 風の運用をするモバイルアドホックネットワーク (MANET) に参加し、その中でパケットの転送(中継)を行う。そのネットワーク内の1台のコンピュータがインターネットにアクセスできる場合、ネットワーク内の全コンピュータがそのアクセスを共有できる。データレートは高くはないが、ネグロポンテによれば、類似のストアアンドフォワード型のMotomanプロジェクトではカンボジアの児童1000人の電子メールサービスをサポートした例がある。データレートは、電子メールのような非同期型通信アプリケーションでは十分である。ウェブブラウジングのようなインタラクティブな用途や、ビデオストリーミングなどの高帯域を必要とするアプリケーションは、MANET内でのみなら十分である。メッシュネットワークでのIPアドレス割り当ては自動で行われ、サーバによる管理や人手による管理は不要である。
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