無名 (琵琶)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/14 09:15 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動無名(むみょう)は、かつて皇室の御物として伝えられていた琵琶の名器。「无名」とも表記される。
概要
『拾介抄』や『庭訓抄』にかつて琵琶の名手・蝉丸が愛用していたとの伝承と共に紹介されており、玄上・牧馬・井手・渭橋・良道・元興寺・木絵・小琵琶・末濃と共に「十名物」と称されていたと伝えられる。『枕草子』には中宮定子がこの琵琶の名前を女房から問われたのに対し、本来の名称「無名」に引っ掛け「ただいとはかなく名も無し」と答えたエピソードが紹介されている。
無名は後に一条天皇から中宮彰子へ贈られたと見られ『拾芥抄』や『江談抄』では「上東門院(彰子の院号)の名物」として紹介されているが、万寿3年正月19日(1026年2月6日)に上東門院別当・源済政の邸宅が火災に遭った際、焼失したと伝えられている。
また、琵琶だけでなく和琴・琴・笙にも同名の「無名」と呼ばれる名器が存在した。
参考文献
関連項目
「無名 (琵琶)」の例文・使い方・用例・文例
- 無名の建築家が新市庁舎設計の依頼を受けた
- そのチャンピオンは無名の新人に負かされた
- 彼は作家としてまったく無名というわけではない
- 無名の歌手
- 無名のまま暮らす
- 無名の市
- 彼の才能にもかかわらず、彼はあいかわらず、無名だ。
- その詩は無名の著者が詠んだ。
- この詩は無名の詩人によって書かれた。
- 無名の人を世に出す.
- 無名で死ぬ.
- 無名から頭角をあらわす.
- 無名の詩人.
- そのグループを無名の状態から有名な地位へ出世させたのはまさにこの歌であった.
- 評判のよくない[無名の]男.
- この記念碑は無名戦士を祭ったものだ.
- 無名の俳優.
- たとえ無名だってそれが何だというのか[かまうものか].
- 種痘の発見でジェンナーはイギリスの田舎の無名の一開業医から, 一躍国際的に有名になった.
- 彼はまだ無名であった.
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