無冠のオールラウンダー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 15:23 UTC 版)
岡部は片平巧(船橋オートレース場所属)や中村政信(飯塚オートレース場所属)と同期の19期。万能型のレーサーで、抜群の安定感を誇る。特に雨走路での強さは日本一とまで言われる。 岡部はオートレース界でも珍しい二人の師匠を持ったレーサーでもある。地元山陽オートレース場所属の伊東隆美(7期、引退)が直接の師であったが、もう一人の師が飯塚オートレース場所属の桝崎正(7期、引退)であった。 岡部の新人時代は2級車2年→1級車単気筒1年→1級車二気筒という乗り換わりで、単気筒で活躍する選手も少なくなく、伊東もそんな選手の一人だった。しかし、岡部は何が何でもトライアンフ、即ち二気筒に乗りたいという思いを抱いていた。 そこで伊東に伺いをたて、伊東の紹介で、伊東と同期で親交のあった桝崎の下へ越境で入門したのである。当時は整備規定が今のものと異なり休日にレース場外にエンジンを持ち出せたため、休みの日はほぼ毎日のように泊り込み、桝崎の整備技術と二気筒車での走法技術を学び続けた。 その後、主流がトライアンフからフジに変わってもこの越境は続いた。しかし、同期の片平が次々とSGタイトルを手にしていくのに対し、岡部は長らく無冠に甘んじる事となった。
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