炎の構造とは? わかりやすく解説

炎の構造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 04:16 UTC 版)

「炎」記事における「炎の構造」の解説

炎の構造は、燃焼する可燃性気体にあらかじめ酸素混ぜられているかどうかによって異なる。 ろうそくの炎では、熱によって発生した可燃性気体周囲空気中の酸素拡散によって混合することによって燃焼している(拡散燃焼)。このような場合には、炎の外側ほど酸素濃度高くなり、その濃度に応じて炎は大きく分けて3つの部分分けられる。 炎の一番外側は外炎がいえん)と呼ばれる。ここは酸素との接触が十分であるため、酸化反応迅速に進行して熱を発生しており、炎の中で最も高温となっている。ここに他の物質投入する豊富な酸素と高い温度により、酸化反応進行するため、酸化炎さんかえん)とも呼ばれる外炎にはCHC2といった反応中間体存在しており、これらが熱によって励起され発光している。これらは主に青の輝線スペクトルを持つ光を放射しているが、この光はあまり強くなく明るい場所では目立たないその内側には内炎ないえん)と呼ばれる部分がある。ここは外側外炎酸素消費されており、酸素供給が不十分となるため、酸化反応はあまり進行せず温度若干低い。酸素不足しているので、ここに酸化物投入すると、酸化物から酸素を奪う還元反応進行する。そのため還元炎かんげんえん)とも呼ばれる。ここでは不完全燃焼起こっており、炭素微粒子(すす)が発生している。この微粒子熱放射によって主にオレンジ色をした連続スペクトルを持つ光を放射する。炎の中では一番明るく光って見え部分である。 炎の中心部炎心えんしん)と呼ばれており、酸素がほとんど供給されておらず、温度も低いために反応可燃性気体存在している。ここは光を発していないため暗く見える。 ブンゼンバーナーの炎では、あらかじめ空気可燃性気体一定の比率混ぜて燃焼させる(予混燃焼)。このような炎では炎全体酸素十分に供給されるため、炎全体拡散燃焼外炎同じよう青い炎となり顕著な構造を持たなくなる。

※この「炎の構造」の解説は、「炎」の解説の一部です。
「炎の構造」を含む「炎」の記事については、「炎」の概要を参照ください。

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