バーナーの火炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 17:38 UTC 版)
炎の温度や状態は、空気の流入量やガスの量に大きく影響を受ける。空気の流入量は炎の燃焼状態に影響を与える。これは筒の底の環を回転させ、空気を取り込む口の大きさを変えることによって調節できる。環を回して、ガスが燃焼する前により多くの空気と混ざるように調節すると、炎はより高温になり、暗く青くなる。バーナーは一般的にこの青色炎の状態で使用することが好ましい。青色炎の状態はガスが完全燃焼している状態である。炎の大きさはガスの流入量によって変化させることができる。ガスの流量を増やせば炎は大きくなるが、同時に空気の流量の調節も必要となってくる。炎の構造は、青色炎の状態では明度がやや高い内炎とその周囲に広がる比較的暗い外炎からなる。この外炎の上部が最も高温となり、その温度は1800℃程にも達する。一方、空気取り入れ口を閉じると、ガスは出口部分の空気としか混合しなくなるので燃焼の効率は悪くなり、明るいオレンジ色の炎になる。この状態では炎の温度は比較的低い。このオレンジ色の炎は、すすの微粒子が加熱により白熱しているため輝度が高い。高温で暗い青色炎と比較すると、明るく大きな炎となるが、これは不完全燃焼の状態であり、炎は安定せずすすも生じる。
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