滞在延長型オービタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 23:12 UTC 版)
STS-50では、USML-1だけでなく、滞在延長型オービタも初飛行を行った。宇宙ステーションフリーダムでの数か月に渡る長期の滞在に備えるため、より長期の滞在を管理する実質的な経験が必要であった。スペースシャトルは通常、1週間から10日の宇宙飛行用であるが、滞在延長型オービタのおかげで、コロンビアはほぼ14日間も軌道に留まり、その後のコロンビアのミッションでは、1カ月に及ぶものもあった。推力のための水素と酸素のタンク、キャビン内の空気のための窒素タンク、キャビン内から二酸化炭素を回収する改良した再生システムからなっていた。 健康とパフォーマンスを調べるために、乗組員は、血圧、心拍数をモニターされ、飛行中のキャビン内の空気サンプルを採取した。また、宇宙で通常起きる体液の減少への対策として、Lower Body Negative Pressure (LBNP)を評価した。LBNPが24時間効果を持続すれば、大気圏再突入及び着陸時の乗組員のパフォーマンスは改善されることになった。
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