滝和亭とは? わかりやすく解説

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たき‐かてい〔‐クワテイ〕【滝和亭】

読み方:たきかてい

[1832〜1901幕末から明治画家江戸生まれ本名、謙。字(あざな)は子直。別号田。南画学び花鳥画すぐれた


滝和亭

読み方たき かてい

南画家江戸生。名は謙、字は子直、別号田。大岡雲峰鉄翁祖門に学ぶ。帝室技芸員明治34年1901)歿、72才。

滝和亭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 22:53 UTC 版)

松に水仙 明治19年

滝 和亭(たき かてい、文政13年1月3日1830年1月27日) - 明治34年(1901年9月28日)は、南画家。江戸生まれ。名は謙、字は子直、別号は蘭田。

略伝

江戸千駄ヶ谷で生まれる。本姓は田中。幼名は長吉、名は邦之助。7,8歳頃近所の佐藤翠崖に学び、水山、翠山と号する。また、荒木寛快、片桐桐陰(渡辺玄対門人)にも学んでいる。大岡雲峰坂本浩然に師事したのち、長崎に遊学する。日高鉄翁に学び、陳逸舟などの清国人とも交わりをもつ。安政元年(1854年)江戸に帰る。幕府に仕え、安政3年(1856年)から諸国を歴遊し、慶応2年(1866年)江戸に帰る。ウィーン万国博覧会フィラデルフィア万国博覧会シカゴ万国博覧会に出品し、内国勧業博覧会と内国絵画共進会では毎回受賞する。明治26年(1893年)9月25日帝室技芸員となる[1]。美学者の滝精一は息子。弟子に、和亭の二女と縁組した原丹橋、荒井寛方の父・荒井素雲、佐藤紫煙、女流画家波多野華涯など。

著作

  • 花鳥画譜 第1帖 博聞本社, 1878.10
  • 畊香館画謄 第1-4 瀧精一, 1884.4
  • 運筆画帖 田口治三郎, 1893.12
  • 丹青一斑 第1-5 吉川半七, 1894.11

作品

作品名 技法 形状・員数 寸法(縦x横cm) 所有者 年代 落款・印章 備考
孔雀図 1幅 146.1x207.6 東京国立博物館 1892年
牡丹孔雀鸚鵡図 絹本著色 二曲一双 各175.0x180.0 三の丸尚蔵館 1896年
花鳥之図 絹本著色 3幅対 各275.0x144.2 三の丸尚蔵館 1896年
六義園図巻 絹本著色 3巻 静嘉堂文庫美術館 1888年(明治21年)
海鶴図 絹本著色 1幅 186.0x85.5 松岡美術館 1898年(明治31年) 前田侯爵家旧蔵[2]

脚注

  1. ^ 『官報』第3076号、明治26年9月28日。
  2. ^ 松岡美術館編集・発行 『日本画名品選』 2006年10月20日、p.54。

参考文献

  • 和亭全集 画報社, 1907.3
  • 和亭集 国華社, 1912.4 - 上中下3巻からなる大型画集
  • 高梨本家 上花輪歴史館編 『滝和亭作品集 -上花輪歴史館収蔵絵画図録』、2006年
  • Rosina Buckland, 『Painting Nature for the Nation: Taki Katei and the Challenges to Sinophile Culture in Meiji Japan』、Brill出版、 2013年1月



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