測定尺度・回数によるIQの違いとは? わかりやすく解説

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測定尺度・回数によるIQの違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 15:34 UTC 版)

知能指数」の記事における「測定尺度・回数によるIQの違い」の解説

同一人物複数種類知能検査測定すれば、違う数値が出ることはありうる例えば、WISC-III開発時に田中ビネーとWISC-IIIを38人(やや少人数に対して実施したところ、WISC-IIIの平均FIQが100.1であるのに対し田中ビネー平均IQは111.7であった。WISC-Rと田中ビネー比較でも同じ様な結果出ており、一般的に田中ビネー結果WISC結果より10ほど高いと考えた方が良いと言われている。なおK-ABCとの比較、ITPAとの比較も、どちらも28人を対象として実施されたが、この2つについては大きな乖離はなかった。 なお、田中ビネーV開発時にもWISC-IIIとの比較行われており、平均5歳11ヶ月97に対して実施され結果田中ビネーVの平均IQ129.9、平均DIQ111.7に対し、WISC-IIIの平均FIQは115.6であったDIQ基準でいえば拮抗あるいは田中ビネーVがやや低めといえるが、IQ基準では14程度田中ビネーVが高い。 ただし、後述通りIQ検査の開発時期によって変化するため、これらの得点相違は、検査性質の差によるものか、検査の開発時期異なことによる差か、確かなとは言えない。 同一シリーズ知能検査でも版が違う物で測定すれば、違う数値が出ることはありうる例えば、WISC-III(WISC第3版開発時にWISC-R(WISC第2版)と比較したところ、WISC-Rの平均FIQは108.9であるのに対し、WISC-IIIの平均FIQは103.3であった日本版相関係数0.84)。なおフリン研究によれば、全く同じ知能検査使用して比較しても、IQ10年3ポイント程度上昇していく傾向である。この傾向は、レーヴンのマトリシスのような文化的な影響度を最小限にした典型的な非言語テストでも、いっそう著しく見られるのであり、その原因不明である。田中ビネー第4版第5版の間の比較調査今のところ見当たらないため、こちらは改訂より高く出やすくなったのか低く出やすくなったのかは不明である。 同一人物を同じ知能検査複数測定すれば2回目以降数値高くなりがちである。例えば、WISC-IIIを同一対象に14–180日(平均76日)の間隔置いて再検査したところ、一回目の平均FIQは101.1であるのに対し2回目平均FIQは109.4だった。なおVIQ上昇幅が少なかった

※この「測定尺度・回数によるIQの違い」の解説は、「知能指数」の解説の一部です。
「測定尺度・回数によるIQの違い」を含む「知能指数」の記事については、「知能指数」の概要を参照ください。

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