深沢潮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/05 12:35 UTC 版)
深沢 潮 (ふかざわ うしお) |
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誕生 | 1966年(58 - 59歳)![]() |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | ![]() ![]() |
最終学歴 | 上智大学文学部卒業 |
活動期間 | 2012年 - |
主な受賞歴 | 第11回『女による女のためのR-18文学賞』大賞(2012年) |
デビュー作 | 『金江のおばさん』(2012年) |
配偶者 | あり |
深沢 潮(ふかざわ うしお、1966年〈昭和41年〉[1] - )は、日本の小説家。女性。
来歴・人物
東京都生まれ[1]。兄と姉は死亡し、8歳下と13歳下の妹2人。両親は在日韓国人で父親は在日1世、母は在日2世[2]、自身は1993年に在日コリアンとの結婚(のち離婚)・妊娠を機に日本国籍を取得した(30歳)[3]。
1989年上智大学文学部卒業[1]の後、外資系金融会社勤務や日本語講師[1]などを経験。
2012年(平成24年)、『金江のおばさん』で、第11回「女による女のためのR-18文学賞」大賞受賞[4]。
2019年(令和元年)9月、9月13日号『週刊ポスト』の特集記事「韓国なんて要らない」が「差別扇動であるとして見過ごせず」、連載していたリレーエッセイから抜けると発言する[5]。
2025年7月24日発売の『週刊新潮』に掲載された高山正之のコラム「変見自在」において、朝鮮半島にルーツを持つ深沢らの名前を挙げ、「日本も嫌い、日本人も嫌いは勝手だが、ならばせめて日本名を使うな」などと記していたことについて、「暴論を展開し、社会の差別感情をあおっている」などとして、出版元の新潮社に対して8月4日に抗議。同社は同日夜、公式サイトにおわびを発表した[6]。
著書
- 『ハンサラン 愛する人びと』(2013年2月 新潮社)
- 【改題】『縁を結うひと』(2016年2月 新潮文庫)
- 『伴侶の偏差値』(2014年3月 新潮社 / 2017年9月 小学館文庫)
- 『ランチに行きましょう』(2014年8月 徳間書店 / 2018年6月 徳間文庫)
- 『ひとかどの父へ』(2015年4月 朝日新聞出版 / 2018年5月 朝日文庫)[7]
- 『緑と赤』(2015年11月 実業之日本社 / 2019年1月 小学館文庫)
- 『ママたちの下剋上』(2016年11月 小学館)
- 『あいまい生活』(2017年11月 徳間書店)
- 『海を抱いて月に眠る』(2018年3月 文藝春秋 / 2021年4月 文春文庫)
- 『かけらのかたち』(2018年11月 新潮社 / 2022年9月 新潮文庫)
- 『乳房のくにで』(2020年9月 双葉社 / 2022年12月 双葉文庫)
- 『翡翠色の海へうたう』(2021年8月 KADOKAWA)
- 『わたしのアグアをさがして』(2022年12月 KADOKAWA)
- 『李の花は散っても』(2023年4月 朝日新聞出版)
アンソロジー
※ 「」内が深沢潮の作品
- 黒い結婚白い結婚(2017年3月 講談社)「かっぱーん」
出演
ウェブ番組
脚注
- ^ a b c d 「深沢潮さん(第11回女による女のためのR-18文学賞) - 賞と顔」『公募ガイド』。2012年10月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ “(いま聞く)深沢潮さん 在日コリアンの作家 差別の苦しみ、声あげたわけ:朝日新聞デジタル”. (2021年7月17日)
- ^ “わたしの争点:2014衆院選/9止 「在日」ありのままに誇り 日韓修復、互いを認めて”. 毎日新聞. (2014年12月12日) [リンク切れ]
- ^ “女による女のためのR-18文学賞”. 新潮社. 2015年11月11日閲覧。
- ^ https://twitter.com/UFukazawa/status/1168367746918187009 [リンク切れ]
- ^ “週刊新潮コラムに作家の深沢潮さんが抗議…新潮社がおわび「出版社としての力量不足と責任を痛感」”. 読売新聞 (2025年8月4日). 2025年8月4日閲覧。
- ^ 東京新聞 書く人
外部リンク
- 深沢潮 (@fukazawaushio) - X(旧Twitter)
- 深沢潮のページへのリンク