消耗戦の発生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 09:21 UTC 版)
消耗戦は、戦略的に重要な都市や、高地・丘など有利な地形をめぐる戦闘で発生する可能性が高い。 通常、攻撃軍はこうした地点に対しては機動的に包囲し、防御軍の兵站線を断ったうえで攻撃、防御軍を壊滅・降伏せしめて占領し、次目標に向かって進攻を再開する、索敵・包囲・殲滅・進攻の反復をもって運動する。包囲が完成した時点で防御軍は持久戦を強いられ、味方が攻撃軍の包囲を突破して救援に訪れるか、何らかの形で人員・武器・弾薬・食料の補給が行われるまで抵抗を続けなければならない。 その過程で一時的に攻防の膠着状態が現出するが、防御軍の兵站線が切れている状態では、持久戦においての防御軍有利の原則があっても、陥落までの時間が短期か長期かの時間の問題となる。消耗戦は、この「包囲」が不完全な状況において、もっとも発生の可能性が高くなる。
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