海軍省課長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:52 UTC 版)
鹿目は僅か二週間で軍務局第二課長から転任しているが、この交代には軍務局を改編し、国防政策を担当させる背景があった。後任は第一委員会を主導することになる石川信吾である。鹿目が兵備局課長として一端を担った出師準備は、艦艇や部隊を戦時体制に移行させる準備作業である。戦後陸軍関係者から出師準備は海軍の対英米戦争体制への移行を示し、南部仏印進駐、開戦へとつながったとの指摘がある。しかし既に日独伊三国軍事同盟成立、北部仏印進駐などが起きており、また海軍の出師準備には時間が必要であることから当を得ていないとの反論がある。 なお同僚の兵備局の第一課長は橋本象造、第二課長は湊慶譲であり、いずれも鹿目と同日に発令されている。この出師準備は主な艦艇200隻、飛行機1,277機に及び、5、6ヶ月を要するものとされていた。実際、鹿目の軍令部先任副官への転任は、6ヶ月を経過してからである。この作業は日本海軍にとって日露戦争以来のものであった。
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