海軍少尉候補生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/20 13:54 UTC 版)
海軍兵学校を卒業した者。海軍創設当初は海軍少尉補及び海軍少尉試補を経ていた。1886年(明治19年)頃から海軍少尉候補生に改められた。1889年(明治22年)に公布された海軍高等武官任用条例(勅令第91号)第4条には「少尉候補生ハ海軍兵学校ノ全学科ヲ卒業シタル者ヨリ採用ス」と定められている。 海軍少尉候補生は「奏任官待遇」の「命じられる」身分であり、「任用される」ものではない。よって「海軍少尉候補生を命じられる」「命 海軍少尉候補生」が正しく、「任 海軍少尉候補生」「海軍少尉候補生に任じられる」などの表現は誤り。 海軍少尉候補生 - 海軍兵学校を卒業した者をいい、1年間本務に必要な勤務を習得したのち(練習候補生として内地航海および遠洋航海をしたうえ実務候補生として勤務に服する)、少尉に任じられる 海軍機関少尉候補生 - 海軍機関学校を卒業した者をいい、任官の要領は少尉候補生に同じである。 海軍主計少尉候補生 - 海軍経理学校を卒業した者および中学校もしくはこれと同等以上と認める学校を卒業し、かつ法律学、経済学を修めた者で採用試験に合格した者をいい、任官の要領は前者に準じる。慶應義塾大学は1899年(明治32年)に普通学科および大学科卒業生に主計少尉候補生の受験資格を得た。(三十年勅令第三百十四号,海軍高等武官補充条例第七条)。 各科候補生 - 外国の学校において相当の課程を修了し、採用試験に合格し、海軍武官任用委員の銓衡を経た者をいう。ただし兵科、機関科をのぞく。
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