海軍の「Mark.1」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/22 14:54 UTC 版)
「3インチ 対空ロケット発射器」の記事における「海軍の「Mark.1」」の解説
また同時期、爆撃機を目標とするために高度5000mまでの戦闘を考えていた陸軍に対して、海軍は高度1000m以下の低高度で攻撃してくる攻撃機や雷撃機に対処するため特異なロケット弾を開発している。PAC(Parachute And Cable)と呼ばれるものがそれで、これは一種の空中爆雷である。ロケット弾が高度330mに到達すると弾頭が分解して中から238gの爆薬を連結した122mのケーブルとパラシュートが展開する。敵機がこのパラシュートやケーブルに引っかかると爆弾が爆発する仕組みになっていた。ロケット弾の全長は81.3cm、重量は15.9kgと上記のものより小型であり、20連装の発射器が艦艇に搭載された。このロケットにもMark.1の名称が与えられているために混同してしまうことも考えられるが、海軍で使用されたものは 7インチ 対空ロケット弾 Mark.1 でありこれらは別の兵器である。前述の陸軍呼称3インチロケット弾 Mark.1について海軍では単純に3インチU.P.と呼称されていた。
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