海士町方言とは? わかりやすく解説

海士町方言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 14:17 UTC 版)

能登弁」の記事における「海士町方言」の解説

輪島市海士町は、永禄年間から慶安年間にかけて筑前国鐘ヶ崎(現在の福岡県宗像市鐘崎)から移住した漁民によって開かれ近隣先住住民漁場争いなどで長年対立していた過去から、輪島市街地とほとんど一体化している今も、独自の風習自治組織維持されている。方言に関して能登他地域とは違い大きく言語島)、その特徴なかには北陸方言では一般的でなく九州方言との関連指摘されるものも複数ある(※を付けたもの)。 語中ガ行音石川県全域鼻音になるが(鼻濁音)、海士町では非鼻音発音する連母音アイアエ頻繁にエー融合する。(例)浅い→あせー、在郷→ぜーご(田舎)、さざえ→さぜー 助詞「は」「い」「を」が前の語と融合する。(例)あれは→ありゃー、あれい→ありー、あれを→ありょー ※方向を表す助詞「い」を使う。(例)東の方い行く東京い着く、ここいある ※進行を表す助動詞に「よる」と「とる」を使う(他の能登では「とる」のみを使う)。(例)戸を開けよる(戸を開けている) ※可能を表す助動詞に「きる」を使う。(例)書ききる(書くことができる)、書ききらん(書くことできない) ※つららを「もーご」と言うが、福岡県大分県に「もーがんこ」「もーが」という類似した語形存在するそのほかに海士町以外の北陸では使われ九州(をはじめとする西日本各地)と共通する語彙として、くるぶく(うつむく)、ねずむ(つめる)、ほめく(火照る)、なおす(片づける)、ふとい(大きい)、すくれる(水中寒くなる)、ほがす(穴をあける)、くろずみ打ち身のあざ)がある。

※この「海士町方言」の解説は、「能登弁」の解説の一部です。
「海士町方言」を含む「能登弁」の記事については、「能登弁」の概要を参照ください。

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