活動、批評
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/12 04:36 UTC 版)
ナルマダー川ダム開発およびエンロン社に対する反対運動や反核平和運動に従事。また、人びとの日常生活の視点から、グローバル化やアメリカの圧力について積極的な発言を続けるほか、近年は、インド国内の新自由主義や階級的排他性の高まり、ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭に警笛を鳴らし、アメリカらのアフガン侵攻やイラク戦争にも批判の声をあげている。 たとえば、反グローバル主義者の立場からロイは「帝国」について次のように述べている。「たしかにまだわたしたちは、帝国の歩みを阻止できていないかもしれない。でも、それを裸にすることはできたでしょう? 帝国の仮面を剥がすことはできた。その素顔を晒させたのは、わたしたち。帝国は、いま、私たちの目の前、世界という舞台の上で、その残忍で醜い裸の姿のまま、立っている」。ロイにとって、「帝国」とは、アメリカ一国のことではなく、「21世紀対応型新民主主義システム」を指すものである。すなわち、「自由」という「錦の御旗」の名の下にグローバル企業の支配者たちが弱者を「自由に」操ることのできる新システムである。
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