洋傘の普及
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 03:15 UTC 版)
洋傘の普及に伴ってジャンプ傘、折り畳み傘、ビニール傘などが汎用化するに至っている。日本で初めて洋傘を扱ったのは東京市京橋区南伝馬町の坂本商店(店主・坂本友寿)で、同店は江戸時代から続く人気の白粉「仙女香」の製造販売元だったが、明治維新をきっかけに新商売として洋傘やステッキの輸入販売を始めた。明治5年には舶来品の洋傘をもとに、甲州(山梨県)の甲斐絹を使って洋傘の製造も始め、明治20年には長男の坂本友七がフランスのパリに5年間留学して洋傘の製造や流行を研究し、日本国内での洋傘の先駆者としてその普及に貢献した。明治後期には日本製の洋傘は重要な輸出産品のひとつにまで成長した。 日本洋傘振興協議会によると日本における傘の年間消費量は1億2000万~1億3000万本で、サレジオ工業高等専門学校の推計ではビニール傘は約6000万~8000万本消費されている。
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