泰寧北部・南部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/09 16:17 UTC 版)
福建省の泰寧県の丹霞は、泰寧北部 (Taining - North Section, 1335-003) と泰寧南部 (Taining -South Section, 1335-004) に分けて登録されている。前者は泰寧風景名勝区 (Taining National Park) の北部と泰寧世界地質公園を含み、面積は5277 haである。後者は泰寧風景名勝区の南部と国家森林公園 (National Forest Park land) を含み、面積は 5810 haである。674 m から200 m までの地形で構成されており、高低差は474 m である。 泰寧の丹霞地形は発達の初期段階に属している。規模や形状の面でも特徴的な洞窟が多くあることから、「丹霞洞窟博物館」の異名を持つ。 泰寧世界地質公園は2005年に認定された。これは福建省では初めてのことで、その地域は世界遺産の資産および緩衝地域に含まれている。 維管束植物は1276種が生育している。脊椎動物はハイタカ、カラヤマドリ、センザンコウ、ニシキヘビなど380種が生息し、昆虫も1509種が確認されている。 泰寧の丹霞にある村落では、鉄分などを多く含む丹霞地形を生かして、茶の木の実からとる高級食用油「茶油」の生産が行なわれてきた。その一方で、世界遺産登録を機に観光地化も急速に進められるようになっているという。
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