沿線自治体の廃止合意に至るまでの動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:32 UTC 版)
「札沼線」の記事における「沿線自治体の廃止合意に至るまでの動き」の解説
維持困難線区として発表された後、当該区間沿線の4町(当別町、月形町、浦臼町、新十津川町)は存続を目指すこととしてJR北海道との協議に応じず、2017年(平成29年)5月より4町のみでの意見交換会を開いた(以降12月まで6回開催)。 意見交換会では早期の協議入りを望む町と慎重姿勢を崩さない町とで意見が衝突したが、同年11月14日の第5回意見交換会で4町とも「同区間の現状維持は極めて厳しい」との認識で一致し、バスも含め代替交通機関を検討するとしつつ、あくまで路線存続の方針は維持した。 2018年(平成30年)1月16日には意見交換会を組織替えし、沿線4町と道による「札沼線沿線まちづくり検討会議」(以下「まちづくり検討会議」)が発足し、維持困難路線では初めてJR北海道との協議に入った。まちづくり検討会議では当初同年3月に存廃の結論を出す予定としていたが、同年3月5日に各町が個別にJR北海道とのバス転換受け入れ協議を始め8月にも結論を出す、と表明し、同年6月18日月形町、続いて同年6月25日に新十津川町、同年7月11日に浦臼町が正式に廃止受け入れを表明した。しかし結論を出すとされた同年8月2日のまちづくり検討会議では当別町が協議中であるとして廃止受け入れには至らなかった。 最終的に同年10月12日のまちづくり検討会議にて、当別町も含めた4町が同区間の廃止とバス転換で合意し、維持困難路線では、発表前に自治体が廃止を受け入れた石勝線夕張支線を除くと、初の廃止受け入れとなった。廃止時期については2019年度末を主張する月形町と、2019年内を主張する他町とで不一致が続いたが、最終的に2020年(令和2年)のゴールデンウィーク最終日である5月6日を運行最終日とし、5月7日付で廃止する方針となった。
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