池谷薫 (アマチュア天文家)とは? わかりやすく解説

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池谷薫 (アマチュア天文家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 04:42 UTC 版)

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池谷 薫(いけや かおる、1943年11月30日 - )は、コメットハンターとして知られる、日本のアマチュア天文家静岡県生まれ。

人物・来歴

1962年から本格的に彗星捜索を始め、翌1963年1月3日の未明に自作天体望遠鏡を使って自身の初彗星発見である池谷彗星(C/1963 A1)を見つけた。以後5年連続で5個の新彗星を発見するという偉業を達成したが、特に1965年関勉と同日に発見した池谷・関彗星(C/1965 S1)が広く知られる。1980年代にはNGC3675とM58超新星も発見[1]。本業では「池谷光学研磨研究所」を立ち上げ公開天文台の大望遠鏡に至るまでの反射鏡を製作している[2][3][4]

2002年2月1日中国の張大慶と同時に周期彗星池谷・張彗星(153P/Ikeya-Zhang)を発見。これは、1967年池谷・関彗星(C/1967 Y1)以来、実に35年ぶりのことであった。最近では映画「ガラスの使徒」のモデルともなった。

2010年現在、反射望遠鏡反射鏡研磨の仕事の傍ら、彗星捜索を続けており、11月3日には新潟県村上茂樹と共に、新彗星池谷・村上彗星を発見した。池谷は3日、村上は4日にそれぞれ独立して発見している。池谷自身は2002年池谷・張彗星以来8年ぶり、通算で7個目の新彗星発見となった[5]

第16回NHK紅白歌合戦に地方審査員(中部地方)として出演、「新しい彗星の発見者」として紹介されている。

発見した彗星 7[6]
C/1963 A1 池谷彗星 1963年1月2日
C/1964 N1 池谷彗星 1964年7月3日 [1]
C/1965 S1 池谷・関彗星 1965年9月18日
C/1966 R1 池谷・エバーハート彗星 1966年9月8日
C/1967 Y1 池谷・関彗星 1967年12月28日 [2]
153P 池谷・張彗星 2002年2月1日
332P 池谷・村上彗星 2010年11月2日
  • [1] 第二池谷彗星とも
  • [2] 第二池谷・関彗星とも

著書・執筆

  • 『えびなみつるの完全図解天体望遠鏡を作ろう』 えびなみつる 著,池谷薫 監修 - (誠文堂新光社、2002.2 ISBN 441620213X

脚注

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注釈・出典

  1. ^ 日本人が発見した超新星一覧”. 国立天文台. 2021年6月27日閲覧。
  2. ^ 天文台について > 設備のスペック”. ディスカバリーパーク焼津天文科学館. 2021年6月27日閲覧。
  3. ^ 天体観望室(65cm反射望遠鏡)”. 大田原市ふれあいの丘天文館. 2021年6月27日閲覧。
  4. ^ ふくしま人 > 星の村天文台台長 大野裕明”. NTT東日本福島支店. 2021年6月27日閲覧。
  5. ^ 日本のアマ天文家2名が発見,池谷・村上彗星と命名,朝日新聞HP 2010年11月5日より
  6. ^ 日本人が発見した彗星一覧”. 国立天文台. 2021年6月27日閲覧。





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