求法の旅と師からの伝授
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/19 08:26 UTC 版)
「ヴァイローツァナ」の記事における「求法の旅と師からの伝授」の解説
ヴァイローツァナは王の命により、ツァン地方出身の僧レグトゥブと共に、優れた法をチベットに持ち帰るためインドに求法の旅に出た。2人は、57の命懸けの試練を克服し、ついにインドへ到着した。 ヴァイローツァナたちはツァン・デン・シルチェの森で、ゾクチェンの偉大な師であるシュリー・シンハに出逢い、入門した。彼らは夜間、師と共に過ごし、ゾクチェン・セムデの奥義の教えを伝授された。ヴァイローツァナは、人々に見られないように、白い絹布に山羊の乳をインク代わりにして、ゾクチェン・セムデの18タントラを書き付け、見たい時にあぶり出した。 同行した僧レグトゥブは、目的の成果に満足してチベットへの帰途に就いたが、道中、警備兵に殺されてしまった。 しかし、ヴァイローツァナは満足せず、師に更なる教えを請い求めた。シュリー・シンハは完全な口伝とゾクチェン・セムデの60タントラすべてと、ロンデの3部の教えを彼に伝授した。 ヴァイローツァナはディマピータの尸林にいるとき、瞑想のヴィジョンの中で、人間の姿でゾクチェンの教えを説いた祖師であるガラップ・ドルジェに出逢い、ゾクチェン・セムデの640万の教えを伝授された。また、同様に、ヴィジョンの中でマンジュシュリーミトラ(ガラップ・ドルジェの弟子)の智法身からも加持を受けた。
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