永観堂の七不思議
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 14:48 UTC 版)
「禅林寺 (京都市)」の記事における「永観堂の七不思議」の解説
抜け雀(ぬけすずめ) - 古方丈の欄間に描かれた雀の絵が、向かって右端の欄間のみ一羽少なく、抜け出していったと伝えられている。 悲田梅(ひでんばい) - 永観律師が衆生を救うために植えられた梅と伝え、かつては梅林といえるほどであったが、現在奇跡的にこの一本のみ残っている。 臥龍廊(がりゅうろう) - 開山堂へ続く階段廊下は極端に湾曲し、龍がのびているように見える。 三鈷の松(さんこのまつ) - 臥龍廊の手間にある松は葉が三本にわかれ、しかも長い。古来財布にいれるとお金が貯まるとか、箪笥に入れると服が溜まるといわれる。 木魚蛙(もくぎょかえる) - 境内に棲む蛙の鳴き声がまるで木魚を叩いているように聞こえる。その声を聞いたものはたくさんいるが、姿を見たものは一人もいないという。 火除けの阿弥陀如来 - 応仁の乱をはじめ数々の戦乱で堂宇が焼失しても、この阿弥陀だけは焼け残って現在に伝わるという。 岩垣もみじ - 永観堂裏の急斜面から生えている紅葉。同寺が建立される以前、この地に住んだ藤原関雄(ふじわらのせきお)の「おく山の 岩がき紅葉 散りぬべし 照る日の光 見る時なくて」という古今和歌集の歌にちなんでこの名がある。
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