水素カローラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 10:23 UTC 版)
「トヨタ・G16E-GTS」の記事における「水素カローラ」の解説
水素燃料エンジンを搭載したカローラスポーツが富士24時間レースに投入された。このエンジンはカーボンニュートラルを内燃機関のままで達成するために試験的に開発され、G16E-GTS型を水素仕様に改造する形で造られている。主にインジェクターと点火プラグが水素用に取り替えられている。この水素G16E-GTSは航続距離や燃費面で課題があるため、これからも研究が続けられる。 2021年12月現在においては最高出力と燃費性能が大幅に改善され、最高出力は富士レース時の258 PS程と比べ24%向上して300 PSを発揮、最大トルクは同じく富士レース時の300 - 308 N・m程と比べ33%向上した390 - 400 N・mを叩き出した。馬力と燃費性能が大幅に向上した大きな要因は水素の噴射、過給圧、圧縮圧の改善による燃焼改善である。具体的には異常燃焼の制御、混合気をダンブル流に乗せてより多くの水素を噴射することなどである。また、水素を多く吹いて最高出力と最大トルクを稼いでいるが、リーン燃焼を行い富士レースと同等の燃費を達成している。
※この「水素カローラ」の解説は、「トヨタ・G16E-GTS」の解説の一部です。
「水素カローラ」を含む「トヨタ・G16E-GTS」の記事については、「トヨタ・G16E-GTS」の概要を参照ください。
- 水素カローラのページへのリンク