みず‐の‐さんじゅうてん〔みづ‐サンヂユウテン〕【水の三重点】
水の三重点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 14:33 UTC 版)
2019年まで、水の三重点は、国際単位系(SI)において、ケルビンの定義に用いられていた。ケルビン(K)は、水の三重点の熱力学温度の 1/273.16 と定義されていた。この定義により、水の三重点は、厳密に 0.01 °C (273.16 K)である。このときの圧力は 611.657 ± 0.010 Pa (約 0.006 気圧)である。なお、この定義に用いられる水は、厳密に同位体組成が定められたウィーン標準平均海水 (VSMOW) である。 三重点セルと呼ばれるガラス製の容器に高純度の水を封入したセルを用いると、水の三重点を再現性よく実現できる。産業技術総合研究所計量標準総合センターの研究によれば、水の三重点温度の不確かさは 0.1 mK である。 なお火星の"標高 0 m"は水の三重点における圧力と同じ気圧を示す高度と決められている。
※この「水の三重点」の解説は、「三重点」の解説の一部です。
「水の三重点」を含む「三重点」の記事については、「三重点」の概要を参照ください。
- 水の三重点のページへのリンク