気動車の新製禁止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 02:46 UTC 版)
1937年以降、日本が戦時体制に入ると、気動車の運行に必要なガソリンや軽油、重油、潤滑油等が使用制限されるようになる。 1938年4月に成立した国家総動員法の下、同年5月からガソリンは配給制となり、配給ガソリンには10 %のアルコール(メチルアルコール)が強制的に混入された。 また鉄道省は1937年度を最後に気動車の新造を中止していたが、1938年以降、私鉄に対しても内燃動車の新規製造を原則として認めなくなり、路線廃止や老朽化等で放出された中古気動車の譲渡価格は極度に高騰した。 沿線に軍の駐屯地・軍用飛行場や鉱山などがある一部私鉄や、樺太、外地(台湾、満州)路線向けには、例外的に気動車新製が行われたが、それも1941年を最後に途絶した。
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